TM-842

TM-842はTM-742,TM-942,TM-2400と共に1992年にケンウッドから発売された430/1200MHz帯のFMマルチバンダーです。
オプションの28/50/144MHz帯のユニットを追加する事により、トライバンダーになります。
無線機本体とパネル部分を分離する事ができます。
さらにパネル部分を表示部と操作部に分ける事ができます。
この事によってクルマに搭載する際に別々に取り付けられますので、より自由度が増します。
一番のお気に入りはすべてのバンドを同時受信できる事です。
これは同社の固定機TS-790でもできません。
TM-942

TM-942はTM-842,TM-2400と同じく1992年にケンウッドから発売になりました。
144/430/1200MHz FM 10W の TM-942が 149,800円
144/430/1200MHz FM 25/25/10WのTM-942Dが 162,800円
144/430/1200MHzFM 50/35/10WのTM-942Sが 164,800円
とバブル期とあってモービル機としては高価な部類です。
TM-942 は 144/430/1200MHz と3バンド同時受信を可能としたFMモービル機で、FMでトリプルバンド同時ワッチが出来る無線機は現在他には無いように思いますので、1200MHzの存在と共に貴重です。
また同一バンドの2波同時受信も可能可能です。(もちろん送信は同時にはできない)
姉妹機のTM-741 は144/430MHz。 TM-841は430/1200MHz のデュアルバンダー機であり、オプションの28MHz帯UT-28/S,50MHz帯UT-50/Sを追加する事により、トリプルバンダーとなります。
バンドを追加しない時は空いた表示部はデジタル時計の表示となります。
各々ハイパワー機はサフィックスに「D」が付く25W機(当時の3アマ用)。「S」の付く430MHz が35W機(2アマ以上用)があります。
1200MHzはどれも10Wですが、移動時は電波法で1W以下までに制限されています。
TM-2400

TM-2400は1992年に ケンウッドから発売になった国産初の2400MHz FM 1Wのトランシ-バ-で139,800円
今回買い取りのTM-2400は1200MHz帯のユニットUT-1200が増設されております
1200MHz帯はM67711で10W
2400MHz帯はMGF0905Aで1W
TM-2400は発売当時マイクロウェーブに熱中していた頃で、トランスバーターは何台か作り、トランシーバーもと思ってはおりましたが、デジタル回路に疎くて
周波数の制御関係がうまくいかず断念した経緯があります。
そんな折に発売になりましたので、早々に予約を入れて購入しました。
同時期に豊橋のJA2GUJ柴田OMが2400MHzのレピーターを設置されましたので豊橋では割合多くの方がアクセスされておりました。
後に台風で2400MHzのアンテナが飛ばされてしまい、TM-2400も手放してしまいましたが、今回買い取りした中にTM-2400が含まれておりました。
TS-130

TS-130はトリオが1980年に発売しました。
TS-130S トリオ トランシ-バ- 3.5-30MHz SSB/CW 100W 139,000
TS-130V トリオ トランシ-バ- 3.5-30MHz SSB/CW 10W 115,000
今でこそ10W機も50W機も100W機も値段は変わらないのが当たり前になっておりますが、当時は10W機と100W機では値段が異なっておりました。
これは他社の無線機においても同様でした。
特徴は
独自のPLL回路を採用し、FETのバランス度ミクサーと共にRF、IF回路にMOS FETを多用し送受におけるスプリアス特性、2信号特性を改善しております。
運用周波数を100Hz台まで正確に表示するデジタルディスプレイを内蔵し、バンドやモードを切り替えても真の周波数を表示します。
IFフィルターの通過帯域を等価的に変化させて、混信除去に有効なIFシフト回路を内蔵。
WARCバンドを含む80~10mのアマチュアバンドをフルカバー。
オプションのフィルターを追加することによってSSB,CWモードでナロー、ワイドの切り替えが可能。
SSBモードではバンドを切り替えると自動的に10MHz以上のバンドはUSB,10MHz未満のバンドではLSBになります。
現在はより小型で、HF/VHF/UHFを搭載し、セパレート可能の無線機がありますが、当時としては小型の部類に属しますので、クルマに積んでモービル運用をされていた方も大勢いました。
私も一時期は積んでおりました。
TS-130は何台か買い取りをしましたので、その内の1台をモニター用に使用しております。
モニター用なので本当はフィルターを取り除けば良いのですが、現状はそのままです。
TS-790

1986年頃から始まったバブル景気。
私はあまりおこぼれに与る事はありませんでしたが、バブルの波はアマチュア無線界にも押し寄せておりました。
それまではV/UHF帯での交信はFMが主体で、CW,SSBでの交信は一部のマニアがHF機を親機にしたトランスバーターを自作してサテライト通信等で運用しておりました。
トリオでは1973年の144MHz帯のオールモード機TS-700を皮切りに続々と700シリーズが発売され、アイコム、ヤエスも似たような経過を辿ってバブル期も相まってアマチュア無線機の3大メーカーが相次いでV/UHFの固定型オールモード機を発売を開始しました。
1987年にヤエスからFT-736が発売
50/ 144/430/1200MHz SSB/AM/ CW/FM 10Wで 227,900円 50/1200MHzはオプション
1988年にケンウッドからTS-790が発売
144/430/1200MHzSSB/CW/FM 10W でGタイプは309,000円
1989年にアイコムからIC-970が発売
アイコムは後によりコンパクトなIC-910も売り出しています。
144/430MHz SSB/CW/FM 10Wで 268,000円 1200/2400MHzはオプション
いずれもオプションを追加すれば30万オーバー。
バブル期ならではの無線機です。
TS-600

TS-600は1976年にトリオから発売になった50MHz のオールモードトランシ-バ-です。
SSB/CW/FM 10W AM 5W
古い無線機ですが、今でも人気のある無線機です。
次に紹介しているTS-700よりはるかに高価です。
TS-700S

TS-700Sは1977年にトリオから発売になった144MHz帯のオールモード機で149,800円でした。
送受信周波数 144~146MHz
電波形式 A1 A3 A3J F3
出力 10W(A3 3W)
インピーダンス50Ω
電源電圧 AC100V
アナログVFOですがカウンターを内蔵したデジタル表示です。
取扱説明書
無線機の説明ではなく、買い取りした無線機の修理記録です。
しばらくHFのリグばかり弄っていましたら、V,UHFの故障品も随分溜まってきました。
とりあえずTS-700Sから手を付けます。
デジタル表示が不良。
まったく表示されません。
手始めに電源部を点検。
-24V,5Vが出ておりません。


78M05が怪しい。
78M05はリアパネルについております。


78M05を交換したが、熱収縮チューブとシリコングリースが探しても見当たらない。
相変わらず整理とパーツの管理ができていない。
早速ヤフオクで即落を見つけて落札するも今日は休日。
到着は2,3日あとになりそうなので、仮付で様子見。

熱収縮チューブとシリコングリースが到着しましたので、
仮付の78M05を熱収縮チューブとシリコングリースを使ってリアパネルに取り付け。
電源ユニットの9VをVR1、21VをVR2で調整。
無事復旧。
熱収縮チューブとシリコングリースが到着するまでケースインしないで、
各部の調整をしたいと思っております。
電源部のDC-DCやカウンターユニットのIC不良も考えられたのだが、
3端子(78M05)の交換で済んだので、ホッとしました。
特に電源ユニットの分解は大変です。
熱収縮チューブとシリコングリースが到着しましたので、
仮付の78M05を熱収縮チューブとシリコングリースを使ってリアパネルに取り付け。
電源ユニットの9VをVR1,21VをVR2で調整。






TS-830S

TS-830は従来のTS-5××シリーズと比べるとより完成度の高いトランシーバーになっております。
内部ノイズの少なさは当時ではトップレベルです。
混信除去機能も今時のトランシーバーにも引けを取りません。
デジタルディスプレイがカウンタ式なのもこの機種までですし、受信がハムバンドだけというのもこのリグが最後です。
アナログVFOを使用しているのもこのリグまでですので、当然外付けVFOが存在するのもこのリグまでです。
局発は従来の機種はバンドごとに水晶発振を採用していましたがTS-830はPLL回路でそれぞれのバンドの周波数を作り出しています。
このようなことから当時としては究極のトランシーバーと言っても良いと思います。
これ以後の機種は方向そのものを変えて、トランジスターフアイナル、ゼネカバ受信機、デジタルVFOという方向に進んでいます。
TS-930、TS-430がこのリグの後継機種に当たりますが、TS-830との共通点はあまりありません。
アナログ方式を極めたトランシーバーと言えると思います。
各種混信除去をはじめ充分な付属回路を搭載しており、マーカーも標準装備していることも維持調整には大変有効です。
TS-850

TS-850SはTS-820.TS-830の後継機で、1991年の発売です。
価格は269,000円です。
真空管からオール半導体へと進化を遂げ、広帯域受信、周波数メモリー、FM送信、デュアルVFO、オートアンテナチューナ内蔵、DDS、CWピッチ変更、CWキーヤー&メモリーキーヤー内蔵、etc,etc・・・等高性能化しています。
取扱説明書
本機は買い取りしたうちの1台。
まずはキャリアーユニット
電解コンデンサーの交換
ランドの半田のノリが悪く、半田付けにはてこずりました。


続いて基準周波数の較正
ただしカウンターは長い間較正した事なし。
GPSの10MHz基準は2台ともヤフオクで売却済。

先日のキャリアーユニットに続き、
IF部のメンテナンス。
ご多分にもれずAF部の電解コンデンサーの液漏れ。


TS-950SD

1989年に社名はトリオからケンウッドに変更になっておりましたが、 TS-950S 3.5-29.7MHz AM/CW/SSB/FM/FSK 100Wトランシ-バ-が 528,000円で販売されました。
同時期のV/UHF機にはTS-790があります。
TS-950SDは2波同時受信機能(サブ受信機)が搭載されておりました。
送信部にMRF429×2の50Vファイナルを実装し、余裕の100Wを出力していました。
出来ればアナログメーターであって欲しかったのですが、
POWとSWRおよびALCが同時に見れるのは、とてもありがたい機能です。
RFスピーチプロセッサーですが、IN/OUTが調整できる本格的な仕様です。
一番下にKEYスピードやVOX関連が小さなVRで配置されており、ここでディレイが調整できるのは、ありがたいです。
NBはTS-850と同様、通常とウッドペッカー用の2種類あり、メイン、サブ受信機それぞれ独立してレベルを調整できます。
しかも、サブのNBトリガーで、メインのNBを動作させることができます。
これは大変な優れもので、サブ受信機をONし、強い局の抑圧を受けないノイズの多い周波数に合わせる事で、メイン側で、とても安定した効きの良いNB動作が可能となります。(この場合、メイン側のNBボリュームは最低の0の位置にします)
CW用のフィルターもS-950S DIGIT ALには、 YK-88C-1, YG-455C-l, YG455CN1を標準装備しております。
さらにデジタルシグナルプロセッサーDSP- 10,温度補償型水晶発振ユニットSO-2も標準装備です。
ちなみにこの流れをくむ現用機はHF/50MHz帯 トランシーバーTS-990Sで760,000円 (税抜き)です。
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